アニマルストッパー

近年、動物侵入対策を強化するため立入防止柵の設置や改良を行っておりますが、立入防止柵とU字溝が交差する現場もあります。
この場合、動物はU字溝から本線へ侵入することになりますが、開口部を無作為に遮断すると落ち葉等による排水溝の詰りを招きます。
しかし、アニマル・ストッパーは落ち葉等が流れてくると、動画のように一切阻害せず排水溝は詰まりません。
また、耐候性のよいアルミニウムを材質とし厚さ2mmを使用しているので、堅牢性がありタヌキだけではなくイノシシのような獰猛な動物にも耐えられるように設計しました。

アルミ製の軽量フラップ板が通水を阻害しない

U字溝と同じ寸法の箱を作成し、アニマルストッパーを設置しました。
これを、流水が緩やかな川の浅瀬に沈め、リター(落ち葉)を流しました。
アルミフラップ板は揚力によって浮き上がり、リター(落ち葉)はフラップの局面に沿って流れていきます。

曲面フラップ板の強度

曲面フラップ板は厚さ2mmのアルミ板を使用しており、動物の破壊行為（体当たり、くぐり抜け、噛み切り等）や水圧等に対して耐久力があります。また耐雪テストを実施。積雪の荷重にも耐えられます。
またアルミニウムは紫外線・酸性雨・塩害にも強く経年劣化は極小。抜群の耐候性があります。

動物の頭骨より狭いスリット幅

アニマルストッパーのスリット幅は40mmとしており、これはタヌキやイノシシの頭骨幅よりも狭く動物の侵入を阻むことが出来ます。また、この幅はロードキルの対象外のヘビやカエルにはすり抜けられるため、生息域の分断を防ぎ自然環境に大きな影響を及ぼしません。